昨日は何人もの思ひ掛けぬ人達に逢ふ。四十七年ぶりが四名、十一年ぶりが二名と後述する人が一名である。

 無論殆どが此方から聯絡する樣な人達では無いのだが、一、二名は舊交を温める事になりさうだ。

 奇縁とでも云ふしか無いのは、十一年前に名も知らず舞臺寫眞を撮つた女の子で、當時は中學生だつた。他からの招待出演なのでプログラムに名前は無い。撮つたのは其後の撮影のウオーミングアツプである。元々招待出演等と云ふのは云はゞ前座で其でも動きの有る舞臺を撮影して手慣らしゝしてをくには丁度良いのだ。

 顔を見てどうやらあの時の子では無いかと思ひ附き聲を掛けてみた。向かうは變な爺さんが話し掛けて來たと思つたらうが、云つてゐる事に不審は無く此方の正體は不明にせよ素性はほゞ知れてゐるので思ひ掛けない話では有つても警戒する樣な事は無かつた。

 メールで添附して送らうとアドレスを教へて貰ひ歸宅してデータを探すと丁度十一年前の同日だつた。大分縮小しなくてはならなかつたが早速に思ひ掛けぬ寫眞の禮状が來る。

 どうやら續けてはゐない樣で舞臺に立つ事はないらしい。私仝樣續けてゐる友人を觀に來た樣だ。今は數學の教師だとか。

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